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平成15年8月

某月某日 俗に言う「 ネコは家に付き、イヌは人に付く」という真理から発して「雇われマダムが店を変わって付いてゆく客はイヌ型、マダムが代わろうが同じ店に来続ける客はネコ型」という分類に到る。 政党に当てはめると、 共産、公… Read more »

平成15年7月

七月某日 吾輩も多少有名になり一寸は鼻が高い。消息を問われることもある由。折々は人間界の一人だと思うときさえある位進化したような気がする。蓋し主人との対話のなせる業か。 主人は、やれ議会だ、忘年会、新年会、選挙だ(これが… Read more »

猫の目 選挙篇②(平成15年4月)

如何に吾輩の主人が、現下の政治と民の無関心を憂い、これを覆さんとて狂奔するにも拘らず、逐一之を読者に報知するの能力と根気のないのは甚だ遺憾である。 ほのかに承れば人の法は猫には該当せぬ。猫だって襷に鉢巻ぐらいはできるから… Read more »

猫の目 選挙篇①(平成15年4月)

「猫たるものの矜持や独立不羈にあらん。」そんなことは主人の教えを待つまでもなく吾輩とて心得てはおる。 人たるものの、そして議員たるものの矜持を、選挙戦を通してお聞かせいただけるなら、惰眠を妨げる騒音に対する苦情も一切申し… Read more »

6.内田百閒集成(ちくま文庫、全24巻)

一体に書物は貸し下されというのが相場である。しかし、内田百閒の本ほどこの常識を覆さなかったものはなく、私の本棚に残っていたのは、文庫の「東京日記」、「阿呆の鳥飼」等4冊にすぎなかった。 旅に明け暮れた昔、何処へ行くにも必… Read more »

4.「子規を語る」(河東碧梧桐著、岩波文庫)

子規という人が好きである。丸山j真男先生が「福沢惚れ」と言われる感情に近いと思う。明治以降最大の文学者は誰かと尋ねられたら躊躇なく正岡子規と答えるであろう。「くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる」は私の… Read more »

平成14年8月②

八月某日 親父殿の家に居候していた折の見聞である。 この家にいる時はできるだけこの親父殿の傍らにいることをつとめた。主なき時はその親を持って主となすことぐらいの礼節は猫といえども持ち合わせておる。一飯君恩を重んずというわ… Read more »

3.「日本精神分析」(柄谷行人著、文藝春秋)

本稿を書いている最中(平成14年8月30日)、長野県知事選が全国的な関心を集めている。(この選挙に関しては、松室猛議員が問題点を的確に分析、解説されているのでそちらをご覧頂きたい。) 本書を取上げたのは、この知事選、或は… Read more »