猫の目

平成15年8月

某月某日 俗に言う「 ネコは家に付き、イヌは人に付く」という真理から発して「雇われマダムが店を変わって付いてゆく客はイヌ型、マダムが代わろうが同じ店に来続ける客はネコ型」という分類に到る。 政党に当てはめると、 共産、公… Read more »

平成15年7月

七月某日 吾輩も多少有名になり一寸は鼻が高い。消息を問われることもある由。折々は人間界の一人だと思うときさえある位進化したような気がする。蓋し主人との対話のなせる業か。 主人は、やれ議会だ、忘年会、新年会、選挙だ(これが… Read more »

猫の目 選挙篇②(平成15年4月)

如何に吾輩の主人が、現下の政治と民の無関心を憂い、これを覆さんとて狂奔するにも拘らず、逐一之を読者に報知するの能力と根気のないのは甚だ遺憾である。 ほのかに承れば人の法は猫には該当せぬ。猫だって襷に鉢巻ぐらいはできるから… Read more »

猫の目 選挙篇①(平成15年4月)

「猫たるものの矜持や独立不羈にあらん。」そんなことは主人の教えを待つまでもなく吾輩とて心得てはおる。 人たるものの、そして議員たるものの矜持を、選挙戦を通してお聞かせいただけるなら、惰眠を妨げる騒音に対する苦情も一切申し… Read more »

平成14年8月②

八月某日 親父殿の家に居候していた折の見聞である。 この家にいる時はできるだけこの親父殿の傍らにいることをつとめた。主なき時はその親を持って主となすことぐらいの礼節は猫といえども持ち合わせておる。一飯君恩を重んずというわ… Read more »

平成14年8月①

「こう暑くては猫といえどもやりきれない。…責めてこの淡灰色の毛衣だけはちょっと洗い張りでもするか、もしくは当分のあいだ質にでも入れたいような気がする」とは、漱石先生の猫殿の言である。 吾輩は8キロある。おそらく重さにして… Read more »

平成14年7月②

某月某日 家の酔漢が吾輩に繰り返しのたまう科白がある。曰く、君たちネコ族も直立二足歩行への偉大な一歩を踏み出さないか。手と大脳が大いに進化し、道具と言語を持つことができる。そうなれば人間と対等だ。ネコ族の大統領なんてのは… Read more »

平成14年7月①

某月某日 吾輩も猫である。 しかしながら、1)名前がある、2)何処で出生したか証明がある、という点において漱石先生の猫殿とは位置付けが大いに異なる。 時代も異なる。 主人の吾輩認識の基本は「ネコゲノム」というところにある… Read more »