「こう暑くては猫といえどもやりきれない。…責めてこの淡灰色の毛衣だけはちょっと洗い張りでもするか、もしくは当分のあいだ質にでも入れたいような気がする」とは、漱石先生の猫殿の言である。 吾輩は8キロある。おそらく重さにして… Read more »
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2.「うさぎのミミリー」(庄野潤三著、新潮社)
老作家夫婦の日常が、娘さん息子さんとの交流を中心に淡々と語られる。著者は、私の父とほぼ同世代の人なので、両者をつい較べてしまう。父は長い間の議員生活を終え、庄野さんと同じ様にゆったりとした生活を楽しめるはずであったが、母… Read more »
平成14年7月②
某月某日 家の酔漢が吾輩に繰り返しのたまう科白がある。曰く、君たちネコ族も直立二足歩行への偉大な一歩を踏み出さないか。手と大脳が大いに進化し、道具と言語を持つことができる。そうなれば人間と対等だ。ネコ族の大統領なんてのは… Read more »
1.「人間科学」(養老孟司著、筑摩書房)
政治のモトは人間だから、政治を志す者にとって人間理解(human science)は不可欠である。人間理解(human science)は政治学(political science)に先行すべきなのである。哲学に足を踏み… Read more »
平成14年7月①
某月某日 吾輩も猫である。 しかしながら、1)名前がある、2)何処で出生したか証明がある、という点において漱石先生の猫殿とは位置付けが大いに異なる。 時代も異なる。 主人の吾輩認識の基本は「ネコゲノム」というところにある… Read more »